GEISSELE SMR MK16ハンドガードのアメリカ軍における計画
GEISSELE AUTOMATICSで今一番の話題と言えば、SMR(Super Modular Rail)MK16がアメリカ特殊作戦軍(SOCOM:United States Special Operations Command)隷下におかれる特殊部隊に使用されるM4に使われることだろう。
特殊部隊において使われるM4に関してはSOPMOD(Special Operations Peculiar Modification)計画における構成キットとして今までブロック1、ブロック2と更新されてきた。いままではSOPMODにはKAC(ナイツアーマメント)やDaniel Defenseのハンドガードが使われてきたが、ブロック2のアッパーがSMR MK16ハンドガードを使用したGEISSELEのアッパーキットURG-Iに更新されるため、その構成が非公式ながらブロック3として呼ばれている。
実際のところ、どうやら今回のURG-Iへの更新を進めているのはSOCOMではなくUSASOC(アメリカ陸軍特殊作戦コマンド)との情報がある。SOPMOD ブロック3という呼称が非公式であるのは、このURG-Iを用いたSOPMODが使われるのがアメリカ陸軍の特殊部隊のみとなる可能性が高いかららしい。
現在、SMR MK16はURG-Iアッパーキット専用とされ、実銃においてはハンドガード単体での販売をしていない。また、市販されているURG-I自体も、USASOCによって進められるSOPMOD ブロック3とは構成が若干異なるようで、特殊部隊仕様をそのまま再現するのは難しいと言われている。
MK18 ブロック3にもURG-Iが使用される?
GEISSELE SMR MK16ハンドガードは9.5インチと13インチの2種類が存在するが、SOPMODに使用されるのは13インチとなる。
一方で9.5インチを使用したURG-Iも存在し、そちらはMK18ブロック3での導入が計画されている。結局のところ、URG-Iはアメリカ陸軍のみならず、海軍や海兵隊など多岐にわたる特殊部隊ので使用が計画されていることになる。
GEISSELE SMR MK16が話題となる理由とは?
GEISSELE SMR MK16ハンドガードが初めて世間で公開されたのは2017年9月となる。そこから比較的早いスピードでエアソフト用レプリカとしての製品も開発・発表されたわけだが、そこにはやはりSOPMODやMK18に使用されるハンドガードとしては初めてM-LOKという新しいプラットフォームが用いられたことが大きいのではないだろうか。
また、M4A1は、一部特殊部隊ではHK416に座を譲るなど近年では不満の声も徐々に高まっており、SOPMPDやMK18でのURG-Iアッパーへの更新計画はM4A1のアップデートに至る動きが遂に本格化したものと思われる。また、予算収縮や各軍との使用火器・弾薬の統一化が図られており、それに伴うアッパーの共通化との結果とも捉えられる。
つまりURG-I、ハンドガードにおいてはSMR MK16が最新の特殊部隊の標準装備となる事が濃厚なのだ。
M-LOKそのものは民間における評価はすでに高いものの、アメリカ軍、とりわけSOCOMにおいて正式な評価が出されたのは2017年となる。そこでの評価を受けようやく特殊部隊でのM-LOKの採用が本格化するにあたり、URG-Iに白羽の矢が立った。
サバゲー業界におけるSOPMODやMK18の存在はミリタリーファンにとってはやはり大きく、それらM4に最新のM-LOKハンドガードが装着されるとなれば期待はおのずと高まる。そして、まだSOPMODブロック3もMK18ブロック3計画もまだ更新中であるこのタイミングで早くもエアソフト用レプリカが登場。まさに、今一番注目となるハンドガードがGEISSELE SMR MK16なのである。
DYTAC GEISSELE SMR MK16レプリカの発売について
DYTACによるGEISSELE SMR MK16レプリカは、発表やプロトタイプ公開は今年9月から行われていますが、製品化及び流通に予想以上に時間が掛かってしまっているため、今しばらくリリースに関してはお待ち頂きたい状況です。予約ページは入荷の目途が立ち次第公開しますので、引き続きOUTLINE、twitterをチェックしていただきますようお願い致します。